Tsukuba Uchu Forum

162nd Uchu Forum

Quasi-periodic Eruptionの多波長・多粒子観測可能性

Tomoya Suzuguchi

University of Tsukuba


Abstract
Quasi-periodic Eruption (QPE) は,系外銀河の中心でX線が数時間から数日周期でバーストを引き起こす現象である。これまでに10例程度発見されていてその 起源については諸説あるが,巨大ブラックホールの周囲を公転する星と降着円盤との衝突が有力である。最近の観測から,QPEが発生する数年前に同じ銀河で潮 汐破壊現象が起きていた証拠が得られており,QPEと関連する降着円盤は潮汐破壊現象を起源とすることが示唆されている。このような観測的示唆から,QPEは>潮汐破壊現象の発生・放射機構,ひいてはそれを引き起こす巨大ブラックホールのプローブになり得る。本講演ではまず,潮汐破壊現象初期が起きて間もない>時期のQPEについて,その観測的特徴と観測可能性について議論し,QPEが潮汐破壊現象初期の円盤形成のプローブになり得るかを議論する。更に,QPEを構成す る巨大ブラックホール+星質量天体の系は将来の宇宙重力波観測のターゲットとしても有力である。つまり,QPEはマルチメッセンジャー源として有望な天体現>象でもある。本講演では,将来観測におけるQPEのマルチメッセンジャー観測可能性についても議論する。


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